2011年を振り返って その2@Citta' alta
今年の「良かった」シリーズ…数々のレストランを訪問しましたが、その中でもキラリと光った1店として記憶に残っているのが、こちらの「Citta' alta (チッタアルタ)」さんでしょう。
小石川の伝通院間近です。8席しかないので、予約は必須現在はまだ「知る人ぞ知る」的な存在ですが…ブレイクすると思う、1店ですね
シェフはスペインの「世界一予約の取れないレストラン」だったel bulliでの勤務経験がおありとか…なんでも、イタリアのレストランに務めていた頃に、フェラン・アドリア氏がそのお店を訪れた際にスカウトされたとか
志願者が大勢いたあのレストランの厨房に入れるチャンスは、そう簡単にゲットできるものではないはず。これは…期待できそうです
前菜の「能登赤土野菜のバーニャカウダ」。 黒大根、赤蕪、あやめ雪蕪、コールラディッシュ、能登娘(大根)、ビタミン大根、ゴールデンビーツ…って、聞いたことも見たこともないようなモノばかり!「これは野菜のビックバンだ」とは同行のK氏、この表現もらった
多すぎでは?と思ったほどのたっぷりソースがまた絶品、最後は自家製だというパンで拭っていただいてしまいました
普段はおふたりでやっているそうですが、この日はもうひとりの方が怪我をされたとかでシェフおひとりでした。
そんな中でも、妥協せずにパンまで手作りするその姿勢がまたいいですねぇ
ころりと小さくてサックリとしたプチパン、ソースを吸い込ませるために存在しているようです。
お次は、「平目とスモークサーモンのタルタル ドライトマトと塩昆布」。
塩昆布って?意外性のある組み合わせで創作するところは、師匠仕込みなのでしょうか。ま、チャーハンに昆布茶をパラリと振りかけると美味しい…なんてのは聞いたことありますが
この泡は…いわゆるエスプーマ、ですね
何の泡だと思います?正解はレモン、酸っぱいと思わず食べたK氏がめっちゃビックリして咳込んでいたのも印象的でございました
塩昆布は、ペースト状にして練り込んであるのだとか…「平目」「サーモン」「昆布」の海のトリオに、「トマト」「オリーブ(オイル)」「レモン」山のトリオ、合わせ技の妙、堪能させていただきました
この日は、私達の他にもうひと組。4人連れのおじ様方がいらしたのですが、そちらにはグラスでなにやら提供された後…我々用には平皿を準備したシェフ。あれ?別メニュー?
そちらに運ばれた「スペイン風のオムレツ?」も魅力的だったのですが…
私達に供された温前菜「フォアグラのプリンとポワレ ブリオッシュ添え」もサイコーポワレの火通し、絶妙…プルプル、とろ~っっで蕩ける~
プリンの方が固めなくらいのゆる~っとした焼き上がり、表面はカリッですのでそのコントラストもお見事!
フォアグラ感と卵感のバランスが素敵なプリン…栄養学的にはやってはならない組み合わせである高カロリー食ではございますが、あぁもうこれでなら体組成的にどんなに崩れても構わないわっ
パスタは「牡蠣と長ねぎ、柚子のリングイーネ」 、牡蠣と柚子がガチンコ勝負!の個性的な1品でした
牡蠣は見ての通りごろごろっとおりますので、存在感的には柚子の勝ちなのか?いや、そもそも勝ち負けなのか?
「苺とポルチーニ茸のリゾット」は、バルサミコを煮詰めたソースでお米を煮てあります。苺の酸味がバルサミコとシンクロする、素敵な一皿「一見もんじゃ焼…」だなんて、怒られますよ!
メインは選択制なので、「佐賀『酵素ポーク』のグリル 白菜のステーキ」と…
「仏産小鴨胸肉のロースト 3時間オーブンで焼いた玉ねぎ」をチョイス
豚の方は、小さい白菜1/4カットか?いや、1/6?ってな豪快な白菜ステーキ鴨の写真の右上の玉ねぎはとろ~り甘~い、と脇役もかなり実力派です
別腹デザート、1品目は 「柿と栗のカクテル バルサミコのジェラート」 と…
「分解されたティラミス」をチョイス、この発想とネーミング…面白すぎる
コメント少なすぎっ!と思っていらっしゃることでしょう、もうメインあたりから黙るしかないって感じだったんですよね~
ま、私なんかがごちゃごちゃ言うより食べに行って見ていただきたい!ということですねここは…早く行った方がいいと思うなぁ、それこそ1年後には「予約の取れないレストラン」になっているかも?!
2品目のデザートはお決まりで「『ベッリーニ』 ラフランスのマリネ カヴァのジュレ」上にジェラートも乗っている冷たいデザートです。
エスプレッソで締める頃には、あらら?4時間経過
ずーっと驚きの連続だったので、そんなに長い時間居た気がしないんですけどねぇ
2011年に行ったレストランの中で、再訪したいところは?と聞かれたら間違いなくここは入りますね。
ビストロ間、 Simple comme Bonjour、今年は記憶に残るレストランが増えました
またこんなレストランを探しに行きましょうねご馳走様でした~
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コメント
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なるほど、FA28号の おっしゃる通り、
このブログでさえも、あまり見た事のない
素敵なレストランですね
材料の選び方から
料理一つ一つの調理の仕方、工夫
驚かせ方 さすが エルブジ育ちと
思わせるほどの 流れですね
これらの 料理に合わせるワインを
考えるだけで 胸が弾みます
ハイレベルの会話にふさわしい
良いレストランだと 思います。
投稿: tajimak2 | 2011年12月28日 (水) 13時50分
tajimak2さん、実はもう再訪の予定も入れています
CPも素晴らしかったです!
投稿: 28号 | 2011年12月28日 (水) 15時49分